膝の痛みは老化現象ではなく、肥満や筋力の衰えによって発症する病気であるケースがほとんどと言われています。その病気の中でももっとも多いのは、膝の軟骨がすり減って痛む、変形性膝関節症です。
変形性膝関節症の治療法として、診療ガイドラインでも頻繁に指摘されていることの1つが、減量効果です。歩いたり、走ったりすることでも、膝への体重の負荷は普段の3倍はかかります。
このことから、体重を1キロ減らせば3キロの負担を減らすことができることになります。しかし肥満をすぐに解消することはまず無理です。出来るだけ早期にダイエット目標を立ち上げ、実践していくことが近道と思います。
ダイエットは痛みがある場合でも実施することができます、特に食事制限をすることでも、運動をせずに効果を期待することが可能です。また、変形性膝関節症では筋力トレーニングも欠かせません。
特に膝に直結して膝の動作をコントロールしているといわれている、太股前面の大腿四頭筋の鍛錬をすることによって、膝へ集中していた負荷を軽減し、治療の相乗効果をアップさせることができます。
しかし、変形性膝関節症の痛みが大きい場合のトレーニングは逆効果です、膝をより磨耗させてしまうことにもつながりますので、消炎鎮痛剤やその座薬を用いて鎮痛させたり、より副作用の少ない塗り薬や湿布なども用いられます。
薬物療法の効果は決して長続きしませんが、一時的な効果によっても、自然な治癒力をアップさせることが期待されます。痛みが大きい場合、注射を用いて変形性膝関節症の痛みを鎮痛させることもあります。
ヒアルロン酸は軟骨成分ですが、変形性膝関節症によって減るのもこのヒアルロン酸です。これを注射によって補えば、痛みを和らげながら、関節の動きをスムーズにすることもできます。注射にはステロイドホルモンを用いる場合もあります。
これらの非侵襲療法において大切なのは、治療と平行して生活改善をすることです。筋力トレーニングやダイエットをしながら、食生活の改善や姿勢の矯正が変形性膝関節症では重要になってきます。
